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2006-11-22 Wed 12:37
「すぐ手当所にお運びするように言いつけます。」
副長が叫んだ。 「それには及ばん。私はここに残る。できるだけ早く島影に入り込み給え。 降伏はいかん。それよりも破壊したほうがましだ。」 副長は、血潮に染まった司令塔の床に艦長を横たえた。 「伝令、軍医を呼んでくれたまえ。」 振り向きざま副長が命令した。 それから副長は艦橋を駆け下り、後部艦橋へと駆けた。 そこで手動装置を使って、艦の操縦をしようと試みたのだ。 暴動の鎮圧が、その時のブローヒン中佐に課せられた至上命題であった。 彼は、艦橋を降りて直ちに鎮圧に取り掛かった。 士官・准士官や下士官を動員して、オスラビアの兵員であろうと士官であろうと、片端から殴りつけた。 そして、ホースを向けて海水を放射したり、拳銃を撃ったりした。 艦底には、いたるところに穴が開き、そこからの浸水により、艦は五度傾斜した。 前部の煙突は穴だらけで、後部の煙突にいたっては、上から下まで大きく裂けていた。 しかし、ドンスコイは前進した。 From Abiko Business Consultants スポンサーサイト
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