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 ツシマ沖の海戦(その百二十九)The Battle of Tsushima
2006-11-08 Wed 00:19
福田大尉は、完全武装の部下十七名を率いて、モノマフに乗り込んだ。
大尉は、ポポフ大佐以下幹部将校に対して、以下の通告を行った。
一、 日本帝国軍艦旗ヲ汝ノ檣頭ニ掲ゲルニ付、爾後、汝等乗員一同ノ生命ハ、我ガ軍艦旗ノ下ニ安全ニ保護セラルベシ。
二、 イヤシクモ爆発物ヲ使用シ、若クハキングストン・バルブヲ開ク等ノコトアラパ、汝等乗員一同ノ生命ハ奪ハルベシ。
しかし、実際にはモノマフの沈没の危機は急迫していた。
既に海水は舷窓にまで達していた。
外から眺めると、この五千五百九十トンのロシア巡洋艦は、随分背が低くなったように見えた。
福田大尉は、軍艦旗をマストに掲揚し、曳航を試みようとしたが、既にモノマフの艦首は海中に没しており、曳航すればかえって転覆の危険が生じると判断した。
午前十一時三十分、釜屋大佐は福田大尉以下捕獲隊に帰艦を命じた。
捕獲隊は艦長ポポフ大佐とエルマーコフ副長を捕虜として、佐渡丸へ連行した。
折りしも、現場に到着した満州丸は、ボートを降ろし忙しなくモノマフとの間を行き来した。
破壊を免れて幸運にもモノマフに残った第二号ボートで、ノジコフ大尉も満州丸の舷側へ運ばれた。
同乗していた捕虜の士官や兵員たちは急いで満州丸の甲板に駆け上がった。
ノジコフ大尉と三名の水兵はホートに残ったままであった。
肩に小銃を掛けた、二人の日本水兵が降りて来た。
「甲板へ上がれ」
一人の水兵がロシア語で叫んだ。
もう一人が後尾の座席の下から、ボート用のロシアの軍艦旗を見つけ出した。
ノジコフ大尉は、それを奪い返すと、右手でサーベル抜いて振り回した。
そして、軍艦旗をサーベルの先で突き刺し、海上に投げ出した。
旗はサーベルと一緒に沈んでいった。
怒った日本水兵が、小銃の台尻でノジコフ大尉の肩を殴りつけた。
このような小さな諍いは見られたが、順調に収容を進め、満州丸にはモノマフの乗員四百人が乗艦した。
その後、モノマフの浸水は増加したか、それにつれて前後のバランスが奇妙に安定し、沈みそうで沈まないという状態が暫く続いた。
佐渡丸の艦長釜屋大佐は、自慢の八の字髭を撫でながら、「まだ沈まんのか。しぶといのう」と繰り返し嘆声を上げた。
結局、モノマフが静かに姿を消したのは、午後二時三十分のことであった。

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